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入院の費用ってどのくらいかかるの?

更新日:

入院するとどのくらいお金がかかるかご存知ですか?病気やケガで入院すると、医療費や差額ベッド代や食事代、その他の雑費などさまざまな費用がかかります。

1入院時の自己負担費用

入院時の自己負担費用
平均19.8万円
入院時、1日あたりの自己負担費用
平均20,700

直近の入院時の1日あたりの自己負担費用

  • 治療費・食事代・差額ベッド代に加え、交通費(見舞いに来る家族の交通費も含む)や衣類、日用品などを含む。高額療養費制度を利用した場合は利用後の金額。
  • 過去5年間に入院し、自己負担費用を支払った人「高額療養費制度を利用した人+利用しなかった人(適用外含む)」

(公財)生命保険文化センター「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」

日本には健康保険などの公的な医療保険があり、70歳未満の人の医療費の自己負担は3割までとなっています。
医療費が高額になってしまった場合、高額療養費制度がありますので、医療費の自己負担額は軽減されます。この高額療養費制度の上限額は、所得によって異なります。

所得が異なる2人の入院時のご負担額の目安

同月内に30日間入院し、医療費総額が92万円であった場合

記載している医療費の総額は計算用に仮定したものであり、一般的な治療費用を示すものではありません。

ここに注意!

上記の自己負担医療費の他に、「差額ベッド代」「入院時の食事代の一部負担」「生活雑費」「先進医療の技術料」などがかかります。

たとえばAさんの場合

1日にかかる料金を表示しています。

たとえばBさんの場合

1日にかかる料金を表示しています。

ここがポイント!

万一のときに、入院1日あたりの保障額は、最低でも10,000円を目安に備えておくと安心できそうです。

公的保障ではカバーされない費用の内訳

差額ベッド(特別療養環境室)代について

患者の入院環境の向上を図り、選択の機会を広げるものとして認められた制度です。
差額ベッド代としてかかる料金は、医療保険で支払われる入院料とは別に患者負担となります。

差額ベッド代がかかる要件(以下4項目を満たす場合差額ベッド代がかかります)

  • 1病室病床数が4床以下
  • 病室の面積が1人当たり6.4㎡以上
  • 病室ごとのプライバシーの確保を図るための設備を備えていること
  • 「個人用の私物の収納設備」「個人用の照明」「小机等及び椅子」を有すること。

金額階級別病床数の割合

部屋別1日当たり平均徴収額(推計)

厚生労働省「中央社会保険医療協議会 総会(第548回)」
「資料 総-3-2 主な選定療養に係る報告状況」令和4年7月1日時点

入院時の食事代の一部負担

入院した際の食事代は、1日あたり1,380円を自己負担しなくてはなりません。

一食につき460円(一般の方の場合)として3食分を算出
(厚生労働省「平成28年4月1日から入院時の食費の負担額が変わり、新たに調理費の負担が追加されます」)

生活雑費

入院に伴い、パジャマ、洗面用具、スリッパ、食器などの備品代が必要になったり、テレビ視聴にも料金がかかるケースもあります。
また家庭内で家族が一人入院をすると、日常ではかからなかったとしても、例えばクリーニング代がかかったり、外食費がかさんだりすることも想定されます。
さらに、お見舞い時の交通費も考慮する必要があります。

先進医療の技術料

先進医療を受けた時の費用は、一般の保険診療と比べて、多く負担することになります。

まめ知識4人部屋でも差額ベッド代がかかるって本当?
差額ベッド代と言うと、個室を利用した場合にかかる部屋代のイメージがありますが、実は個室だけに限らないんです。
病院には大部屋と言われる6人部屋の他に、個室、2人室、3~4人室等があります。大部屋は、公的医療保険(国民健康保険や組合管掌健康保険、政府管掌健康保険、共済組合など)が適用されるので、自己負担はありません。しかし、大部屋以外の部屋に入院するとその差額、いわゆる差額ベッド代が全額自己負担となります。

まとめ

万が一の入院の際には、病院に支払う医療費のほかにも、金銭面での負担は少なくありません。そんなときに頼れるのが医療保険です。一般的に、入院の日数に応じて日額5,000円や10,000円を保障する保険が多いですが、一度でも入院すると備品やベッド代等での自己負担費用がかさんでしまいます。そのため、最近では、一日でも入院した場合には入院一時金をまとめて受け取れるような特約が付加された保険も多く販売されています。

現状で全く医療保険に加入していない人、あるいは追加での加入を検討をしている人など、現在の加入状況やどのような保障を希望するかによって選ぶべき保険は違ってきます。
まずは自分がどんな保障が必要かを考え、その希望をかなえられる商品はどれなのか、各社の資料を比較しながら検討してみましょう。

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監修者情報

監修者

林田 憲治

(2級ファイナンシャル・プランニング技能士/株式会社アイ・エフ・クリエイト)

『お客様へ寄り添った案内』をモットーに、
スタッフ一同、親切・丁寧に分かりやすくご説明させていただきます。

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