死亡率と主な原因とは？

更新日：2024年1月24日

万一の場合と言いますが、具体的に人が「死亡」する割合はどれくらいあるのでしょうか。その指標となるのが「死亡率」です。
死亡率というのは、多数の人々のうち、ある一定期間に死亡する人数の割合です。通常、死亡者の割合は年齢とともに上昇していきます。

40歳の死亡者数は、男性は1,000人あたり0.96人、女性は0.59人

厚生労働省の「令和４年簡易生命表」によると、40歳男性の死亡率は0.097%、1年間に死亡する人は1,000人あたり0.96人です。一方、同じ40歳でも女性の場合は死亡率0.060%、死亡する人は0.59人となっています。
男性の死亡率は、20歳から50歳くらいまでは女性の約1.6倍、60歳から80歳くらいになると約2倍になっており、男性の方が万一のことが起こる可能性が高いことがわかります。

「平均余命」とは、ある年齢の人々が平均してあと何年生きられるのか、その年数のことをいいます。
「平均寿命」とは0歳の人の平均余命のことをいいます。

年齢別死亡率と平均余命

年齢	男		女
年齢	死亡率（%）	平均余命（年）	死亡率（%）	平均余命（年）
0歳	0.184	81.05	0.163	87.09
5歳	0.008	76.25	0.006	82.28
10歳	0.006	71.28	0.006	77.30
15歳	0.017	66.31	0.014	72.33
20歳	0.043	61.39	0.025	67.39
25歳	0.046	56.53	0.026	62.48
30歳	0.052	51.66	0.032	57.56
35歳	0.068	46.80	0.041	52.65
40歳	0.097	41.97	0.060	47.77
45歳	0.142	37.20	0.089	42.93
50歳	0.242	32.51	0.146	38.16

年齢	男		女
年齢	死亡率（%）	平均余命（年）	死亡率（%）	平均余命（年）
55歳	0.404	27.97	0.213	33.46
60歳	0.645	23.59	0.294	28.84
65歳	1.041	19.44	0.446	24.30
70歳	1.742	15.56	0.701	19.89
75歳	2.843	12.04	1.219	15.67
80歳	4.777	8.89	2.292	11.74
85歳	8.584	6.20	4.685	8.28
90歳	15.399	4.14	9.644	5.47
95歳	25.937	2.68	19.216	3.41
100歳	40.965	1.69	32.703	2.16
105歳	100	1.04	100	1.41

厚生労働省「令和4年簡易生命表」

「万一」の主な原因は？

約4人に1人が「悪性新生物（がん）」で亡くなっています

万一のことが起こる原因としては、病気によることが多く、厚生労働省の「令和4年人口動態統計」によると、死因のトップは「悪性新生物（がん）」で、亡くなった人の24.6％を占めています。
次に多いのは「心疾患」で14.8%、「老衰」11.4%、「脳血管疾患」6.8%、「肺炎」4.7%と続いています。

主な死因別死亡数の割合

厚生労働省「令和4年人口動態統計」

「悪性新生物（がん）」で亡くなった人は年間約38万6千人

2022（令和4）年の死亡者数を見ると、「悪性新生物」が原因で亡くなった人は約38万6千人います。これを人口10万人あたりに換算すると約316人になります。
それに続く「心疾患」「老衰」も人口10万人あたりでみると100人を超える数に相当します。

死因順位別死亡数・死亡率

死因		死亡数（人）	死亡率（人口10万人あたり）
全死因		1,569,050	1,285.8
上位5死因		979,784	802.9
	悪性新生物	385,797	316.1
	心疾患	232,964	190.9
	老衰	179,529	147.1
	脳血管疾患	107,481	88.1
	肺炎	74,013	60.7