個人年金保険のメリット・デメリット
個人年金保険には、契約時に将来の年金額が決まる「定額個人年金」と、将来の年金額は運用成績によって変動する「変額個人年金」の2種類があります。
老後の資金を個人年金保険で備えるときのメリットとデメリットを考慮しながら、あなたに合った個人年金保険を選びましょう。
「定額型」「変額型」それぞれのメリット・デメリット
定額個人年金保険
メリット
- 計画的かつ確実に老後資金を準備できる。
- 毎月支払う保険料と将来の年金額が確定しており、老後のライフプランが立てやすい。
- 年金の受取方法までがセットされているため、自分自身で積み立てたお金を取り崩す手間などがかからない。
デメリット
- 途中で解約すると支払った保険料より少ない金額しか返ってこない。
- 低金利のときに始めると、預貯金より不利になる可能性がある。
- 年金受取までにインフレ(株価上昇)が起こると、年金の価値が目減りする。
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変額個人年金(一時払いの場合)
メリット
- 運用がうまくいけば、多くの年金資金が得られる。
- 購入時に販売手数料がかからないので、投資信託(約3%の販売手数料が開始時に差し引かれてスタートになります)などより有利である。
- 商品によっても異なるが、年金開始前に死亡した場合は、死亡給付金または、積み立て金の多い方が支払われ、支払保険料を下回らない。
デメリット
- まとまった資金がないと利用できない。
- 受け取り金額の予測がしにくい。
- 運用がうまくいかなかったら少ない年金しか受け取れない。
- 早期解約はペナルティとして高い手数料を引かれて損をする場合がある。
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個人年金を上手に活用するポイント
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1 - 個人年金は途中解約をしないことが大切
どちらのタイプの個人年金も年金受取前に死亡した場合、払込保険料相当額の死亡保険金が受け取れ、途中で解約すると、払った保険料より少ない金額しか戻ってこない点は共通です。
そのため、個人年金は途中解約をしないことが大切です。
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2 - 保険会社の健全性のチェックが必要
長期間保険会社に運用を任せるため、保険会社の健全性のチェックが不可欠です。
さらに、保険料払込期間も長期間に渡るため、保険料をこの先ずっと払い続けられるのかを見極め、加入時期を決めましょう。保険料の負担が大きすぎて中途解約してしまうと結果的に元本割れになることもあるので注意しましょう。
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3 - 優先順位は教育費や住宅費
老後資金は早くから準備した方がいいのは確かですが、20代、30代は、先に必要となる教育費やマイホーム購入資金、住宅ローンの繰り上げ返済を優先すべき。
こうした目途がついてから個人年金保険の加入を検討しても遅くはありません。
最近では、据置期間を7年~10年など短めに設定した「一時払い」のみの商品も登場しており、40代、50代の方の選択肢も増えてきています。
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監修者情報
監修者
林田 憲治
(2級ファイナンシャル・プランニング技能士/株式会社アイ・エフ・クリエイト)
『お客様へ寄り添った案内』をモットーに、
スタッフ一同、親切・丁寧に分かりやすくご説明させていただきます。
掲載している情報は記事更新時点のものです。最新の情報と異なる場合がありますのでご注意ください。
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