介護保険の基礎知識
民間の介護保険は、要介護状態になったときに受けられる公的な介護保険の保障を補うような効果があります。 また民間の介護保険では要介護状態になった場合に一時金として保険金を受け取ることができるものや年金として受け取れるものなど、保険会社によって保障はさまざまです。 まずは公的介護保険と民間の介護保険の違いを理解し、介護状態になった際にどのような保障が必要か考えてみましょう。
- 介護保険の必要性
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日本は長寿の国と言われていますが、健康で長生きされている方はどのくらいいるのでしょうか?高齢になるとともに病気などのリスクは高まり介護や支援が必要とされていく方が増えていきます。 実際にどのくらい健康で長生きされている方がどのくらいいるのか、介護や支援が必要な方はどのくらいなのかなど統計データをもとに介護保険の必要性を考えていきましょう。
- 民間の介護保険とは
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民間の介護保険とは、公的介護保険を補填するために加入する介護保障で、保険会社の定める所定の状態になった場合に介護年金や介護一時金を受け取ることができる保険です。
- 公的介護保険とは
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公的介護保険は、40歳になると全員が被保険者として加入する義務のある国の制度で、医療保険とともに介護保険料を支払うことで、必要となった際には年齢に応じた介護保険サービスを受けることができる公的な保険です。
- 介護の認定と受けられる介護サービス
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要介護(要支援)認定は、全国一律の基準に基づいて客観的な判断が必要なため、一次判定と二次判定を経て市町村から「非該当」もしくは「要支援1・2」「要介護1~5」の認定を受ける流れとなり、 申請から認定までは原則として30日以内に行われます。
- 介護サービス費用が高額になった場合に頼れる制度
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1ヶ月に自己負担する介護サービス利用料には、所得に応じて上限額が定められており、同じ世帯に利用者が複数いる場合には、世帯の自己負担合計額を合算して算出します。 その限度額を超えた場合には、申請することによって超えた分の払い戻しを受けることができる高額介護合算療養費制度があります。