生命保険の基礎知識
生命保険の解約返戻金とは
解約返戻金というのは、契約していた保険を途中解約した時に手元へ戻ってくるお金の事です。解約をした場合、必ずしも支払った保険料が全額戻ってくる訳ではありません。解約時期や契約内容にもよりますが、支払った保険料よりも少なくなってしまう場合があります。支払った保険料よりも解約返戻金が少なくなってしまうことを元本割れといいます。今回は、解約の際に注意する点をお伝えします。
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解約返戻金の計算方法は?
解約返戻金は、「契約者価格-解約控除×払戻率=解約返戻金の額」の式で計算されます。
契約者価格というのは、将来支払われる保険金の準備金のうち、支払われた給付金などを差し引いた部分のことをいいます。解約控除というのは、保険契約を結ぶにあたってかかった費用のなかで回収できていない部分のことをいいます。
生命保険会社からみた事情とは?
保険会社は、契約者が支払った保険料をそのまま貯めているのではなく、不動産や有価証券、貸付金という形で長期運用を行っています。また、保険契約時にはある程度の費用が掛かっており、「解約控除」には保険外務員への手数料や診査の費用、契約書の作成費用などが含まれています。それらは保険料から少しずつ回収しているため、費用を掛けて契約を行ったのに途中解約になってしまうと保険会社がマイナスになり、以降の回収ができなくなってしまうため、解約控除の費用を差し引かれています。
契約者からみた注意点
○ 保険の契約をする前に熟考する
ライフプラン表などを作成して、今後ご自身の家庭にどういったイベントがいつやってくるのか、リスクの把握をして準備をすることが大切です。また、 1人で決めるのではなく、夫婦や家族で話し合ったり、お金のプロであるファイナンシャルプランナーに相談することで客観的に把握することができます。
○ 保険の見直しを定期的に行う
保険契約は長期に渡るものが多いため、契約時に想定していなかった出来事が起こることもあります。結婚したり、子どもが生まれたり、家を購入することになったりなど、人生の節目ごとに保険の見直しを行うことで無駄なく備えることができます。
○ 保険料の支払いが難しくなってしまったとき
保険へ加入していると、一時的に資金が不足してしまう事も考えられます。そのような場合、安易に解約をするのではなく、契約者貸付を利用する事も検討しましょう。契約者貸付は、解約返戻金の70%〜90%の範囲内で貸付を受けられる制度です。保険契約によって借りられる金額は変わりますので、保険会社に問い合わせましょう。ただ、貸付を受けると、もちろん利息は掛かりますので計画的に返済出来るように注意しましょう。
また、一度解約してしまうと、その後再び契約したいと思った場合、以前と健康状態が変わっている可能性があります。健康状態によっては契約するにあたって条件が付いてしまう可能性や、加入自体ができない場合もあります。また、再加入の場合は以前より年齢も上がっているので、月々の保険料が前の契約よりも高くなってしまうケースがほとんどです。 解約した方が良いか迷っている場合には、保険会社に直接問い合わせをしてみるのも良いでしょう。
解約前に一度立ち止まって!本当に損はしない?
保険を解約する前に、①解約のメリット、②解約のデメリットをしっかり把握してください。保険を解約することで一時的に負担は軽くなりますが、解約してもこの先困りませんか?前述している通り、契約時の状態で診査が行われます。健康状態に問題のある方や、保険金の請求をされたことがある方は新たに保険の契約をすることが難しくなってしまう可能性があります。さまざまな保険に契約して、しっかりと備えをされている方や、経済的な余裕が充分にある方は問題ないでしょう。
「保険は人生で二番目に高い買い物」とも言われていますので、契約する時も解約する時も安易に行ったりせず、できればお金のプロに相談してから決めると安心です。いつでもお金の相談ができるファイナンシャルプランナーと繋がりを持っておくと、安心ですね。
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この記事を書いた人
奥寺 佳彦
株式会社アイ・エフ・クリエイト
日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー(AFP)